2015/11/09

AOR AR-DV1、ファーム1510Bのミニレビュー

エーオーアールのデジタル復調受信機、AR-DV1を導入開始しました。
AR-DV1



AR-DV1は適用したファームにより動作が大幅に変身するAORの新感覚受信機です。

現状1511Bファームが公開中ですが今回はファームウェア1510Bを適用した状態でのレビューとなります。ここではラジオライフ12月号記載されていない内容を中心に紹介します。





現状1510Bファーム適用状態のAR-DV1の気付いたことを列挙します。

(1) 動作中AR-DV1本体からキーンという音がする

(2) ボタンの一部バックライト色が設定した色にならない(橙がほぼ白など)

(3) 電源投入後数時間するとACアダプターがけっこう熱くなる

(4) ▲/▼ボタンが押しにくい

(5) スケルチを軽く閉じるとプツプツ開閉を繰り返す

(6) AUTOモードで秘話コード状態で録音ししばらくすると電源が切れなくなる

(7) デジタルモードで終話時"バサッ"と音がする場合がある

(8) AUTOモードでDCS設定時、指定していないDCSの交信でもスケルチが開く

(9) 録音が交信ごとに1ファイルにならず連続で記録される

(10) 録音済みファイルに周波数等の詳細情報が記録されない

(11) AUTOモードでDCS設定し録音するとピーという異音が聴こえ録音もされる





サーチは八重洲無線のVR-160よりもわずかに速い程度です。スキャンは未確認です。

スペアナ機能がないのはやや不便と思いました。

短波放送は付属のロッドアンテナでも良好に受信できました。恐らく電灯線がアンテナになっているのでしょう。

電源OFF状態で画面に小さく時刻表示があるのは嬉しいです。





今年2015年9月にようやく国内でも発売となったAR-DV1。誰もが期待するであろう独自方式の通信は現状復調不可能ではあるものの、ひとまず351MHzの登録局(簡易デジタル)やD-STAR、八重洲のC4FM無線は受信できたことを確認しました。「デジタルボイスレシーバー」のうたい文句は死守できていると思います。

ファームウェア1510Bでは録音機能がユニデンアメリカのBCD436HPBCD536HPなどには遠く及びませんが、いずれID3タグに詳細情報を付加するMP3録音モードが搭載されるなど、上記に挙げた問題も徐々に解決していくことでしょう。

(関連記事はこの下です)



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2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    小生もつい最近AR-DV1を買ってしまいました。1511Bにアップデートしましたが、動作中AR-DV1本体からキーンという音がする点は同じでかなり気になります。これは、ハードではなくて、ファームウェア依存性なのですか。

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    1. とちさん初めまして。コメントと情報ありがとうございます。
      HAMFAIR2014のAORブースで聞いた話によると内部は現在低価格で流通しているSDRと異なり、ファームでソフトだけでなくハード(回路)もアップデートできる高級品とのことですから、もしかするとファームで修正できるかもしれません。
      現時点では何とも判断が付かないため、上記のように「1510Bファーム適用状態」と記載しています。

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